【連載コラム2】STEP1 モヤモヤの正体はどこにある?

モヤモヤの正体はどこにある?〜感情を無視してきた “男の習性”に気づくとき〜

※この連載コラムは、夫婦関係に悩む「男性」のための10のステップです。
「最近、妻との関係がうまくいかない」「会話が減った」「何を言っても責められている気がする」——そんなモヤモヤを抱えていませんか?

男性は、家庭の中での“ 葛藤 ”を言葉にすることが難しい傾向があります。
友人にも相談しづらく、「なんとかしないと」と思っていても、自分の中で感情を整理する場所がないまま、心に溜め込んでいる方も多いです。

この連載では、夫として、人として、自分自身の内面に少しずつ目を向けながら、夫婦関係を見つめ直すヒントをお届けしていきます。


感情の行き場がなくなるとき

仕事に追われ、家に帰っても休まらない。
家事や子育てにも参加しているつもりなのに、なぜか感謝されない。
それどころか、妻からの言葉が プレッシャーや不満として 響いてしまう——。

そんな時、感情の行き場を失い どうしたらいいかわからず
モヤモヤやイライラを無意識に抱え込んでいる方は多いと思います。

「感情を抑えること=大人の証」として育ってきた男性は多いかもしれません。
ですが、抑え込まれた感情は、いつか別の形であふれ出してしまうのです。


「怒り」の奥には、別の感情がある

たとえば、何気ない一言に強く反応してしまうとき、
その怒りの裏には「本当はわかってほしい」「認めてほしい」という気持ちが隠れていることがあります。

怒りは、感情の “ ふた ” のようなもの。
その下には、悲しみや寂しさ、虚しさといった、もっと繊細な感情がある。

それを見て見ぬふりしていると、
「自分でも理由がわからない不機嫌さ」や「体のだるさ」「やる気のなさ」として現れてきます。


感情に “ 気づく ” だけで、関係は少しずつ変わる

「夫婦関係を良くしたい」と思ったとき、つい“ 正解 ” や “ 解決策 ” を探してしまうのは、男性の得意な思考です。
でも、その前に、自分の「今の気持ち」に気づくことが、何よりも大切な一歩です。

・本当は、どう感じているのか?
・何が引っかかっているのか?
・どんな自分でいたいのか?

感情を言葉にするのは、決して「弱さ」ではありません。
むしろ、それができることこそが、「強さ」だと私は思います。


あなたは今、どんなことを感じていますか?

「イライラしているけど、理由がわからない」
「話す気になれないけど、心のどこかでは、なんとかしたいと思っている」

もし、そんな思いがあるなら——
その気持ちは、あなたがまだこの関係を “ あきらめていない ” 大事な証です。

よかったら、あなたの思い 聞かせてください

あなたのペースで大丈夫です。
「話してみたい」「整理してみたい」そう感じたときに、いつでもご連絡ください。
私は助産師として、多くの妊婦さんやご家族の悩みに寄り添ってきました。
今は、心理カウンセラーとしても、男性のパートナーシップの悩みにも深く関わっています。

このコラムを通して、あなたが「一人じゃなかった」と感じられる時間になれば嬉しいです。

▶︎次回予告:STEP2 沈黙が増えたのはなぜ?

会話が減った。それは、関係の終わりではなく、「新しい関わり方」を模索しているサインかもしれません。
次回は、「夫婦の会話が減る理由」と、その中にある “ あなたの大切な感情 ” に焦点を当てていきます。