【連載コラム2】STEP3 頼られたいのに、責められてる気がする

夫婦間の “ 期待と誤解 ” を整理する

※この連載コラムは、夫婦関係に悩む男性のための10のステップです。
「最近、妻との関係がうまくいかない」「会話が減った」「何を言っても責められている気がする」——そんなモヤモヤを抱えていませんか?

男性は、家庭の中での“葛藤”を言葉にすることが難しい傾向があります。
友人にも相談しづらく、「なんとかしないと」と思っていても、自分の中で感情を整理する場所がないまま、心に溜め込んでいる方も多いようです。

この連載では、夫として、人として、自分自身の内面に少しずつ目を向けながら、夫婦関係を見つめ直すヒントをお届けしていきます。


頼られたいのに、責められてる気がする

「あなたは何も分かってない!」
「もっと○○してよ!」

そんな言葉を妻から言われるたびに、胸の奥がズシンと重くなる。
そして “ 責められている ” という気持ち。

どこか悔しくて、どこか悲しい…

でもその裏には、
「本当は、頼ってほしいのに」
「認めてほしいのに」
「必要とされたいのに」
という、男性としての根本的な欲求があることに、気づいているでしょうか。


期待と誤解がすれ違う理由

多くの男性は、無意識に “ 行動 ” で愛を示そうとします。
たとえば、仕事を頑張る。家のローンを払う。家族のために我慢する。
それは、「愛している」「大切に思っている」のサインのつもり。

でも、女性は「言葉」や「気持ちの共有」で愛情を感じたい生き物です。
だから、こうした “ 行動の愛 ” が伝わらず、
「何もしてくれない」「分かってくれない」と受け取られてしまうのです。

あなたが “ 頼られたい ” と思って頑張ってしまうほど、
相手は “ わかってもらえていない ” と感じてしまうことがある。
この感情のズレにより、妻からの言葉に、「責められている気がする」という状態を生んでしまいます。


実は、責めているわけじゃない

ここで一つ、あなたに お伝えしたいことがあります。
それは、妻はあなたを “ 責めている ” のではなく、実は “ 助けを求めている ”ことが多いという事実です。

確かに、言葉はきつく聞こえるかもしれない。
でも、その奥には「本当は頼りたい」「もっと近くに感じたい」という想いがあるのです。
本当にどうでもいい相手であれば、そんな言葉さえ言わないですから。

つまり、これは あなたにとって “ 信頼されている証拠 ” でもあるのです。
ただ、その伝え方が不器用なだけかもしれないのです。


どうすれば「頼られている」と感じられるのか?

では、どうしたら “ 責められてる ” から “ 頼られている ” に変わるのでしょうか。

それはまず、あなた自身が「どう頼られたいか」を言葉にしてみることからです。

  • 感謝の言葉がほしいのか
  • 相談をされたいのか
  • 具体的に頼られる(○○してほしいと言われる)ことが嬉しいのか

あなたが欲しい「信頼のかたち」を、自分で明確にしていく
その第一歩が、誤解を解いていくヒントになると思います。

「自分は、本当はどんなふうに“頼られたら”嬉しいと感じるだろうか…?」
そんな問いをご自身に投げかけてみてください。

このコラムを通して願っていること

夫婦関係に悩む男性が、
「ちゃんと向き合ってみよう」
「心の奥にある自分の気持ちに気づいてみよう」
そんなふうに、少しずつ “ 自分の軸 ” を取り戻していけるようになること。

あなたの中にある「頼られたい」「役に立ちたい」「愛されたい」という気持ちは、
決して間違っていません。

ただ、それが上手く届かず、すれ違っているだけのことは本当に多いです。
今はその “ ズレ ” を修正していく過程にいるのだと、思ってみてください。

あなたは今、どんなことを感じましたか?

よかったら、あなたの思い、聞かせてください。
モヤモヤをそのままにせず、少しずつ言葉にしていくことが、
“ 関係の再構築 ” の第一歩になるはずです。

▶ 次回予告|STEP4:自分ばかり我慢している気がする

小さな怒りを溜め込みすぎていませんか?
“我慢=愛”という誤解を、手放していく時間にしていきましょう。