【連載コラム6】【番外編】〜“ 納得感 ”を育てるためのヒント〜

「自分で選んだ」と思えないときに 

「選んだのに、納得できない」ってダメなこと?

まず、最初にお伝えしたいのは、

✔️ 自分で選んだはずなのに、あとから迷ってしまう
✔️ 「本当にこれでよかったのかな…」と考え続けてしまう
✔️ うまくいかないと、「やっぱり間違ってた」と思ってしまう

…これは 「意志が弱い」わけでも、「自分が未熟」なわけでもありません。

これはとても自然な心の反応ですし、「過去の選択=その人の価値」ではないということを、まず心に留めておいてくださいね。


「自分で選んだ」と思えない理由は、主に3つ

多くの人が「自分で選んだ」と思いにくい背景には、以下のような要素が絡んでいます。

① 選択する前に、“ 自分の気持ち ”を整理できていなかった

→ 本心にフタをしていた/焦って決めた/周囲の期待に沿った

② 選んだ後、うまくいかないと「間違えた」と感じてしまう

→ 結果が悪いと、選び方そのものが否定された気持ちになる

③ 「どんな自分も大丈夫」と思える “ 自己信頼 ”が育っていない

→ 失敗=価値がないと感じてしまう


納得感を育てるための3つの視点

では、どうすれば「納得感」を少しずつ育てていけるのでしょうか。
ここでは、自信がないと感じている人にも使える3つの視点をお伝えします。


①「どんな結果でも、“ あのときの自分 ” を否定しない」

選択の「結果」がどうあれ、“ あのときの自分 ”が一生懸命考えて出した答えだったことは、変わりません。

たとえば失敗や後悔があったとしても、

「あのときの私は、“ そのときできる最善 ”を尽くしていた」
「今の視点では見えることが、当時は見えなかっただけ」

と受けとめることが、納得感の土台になります。

自信は、「いつも正しく選べる」ことからではなく、
「間違っても、自分を嫌いにならずにやり直せる」ことから育っていきます。


②「“ 選び方のプロセス ” に自信を持つ」

結果だけにフォーカスすると、うまくいかなかったときに後悔が残ります。
でも、「選び方のプロセス=どんな風に決めたか」は、自分の力で整えていける部分です。

たとえば、

  • 無理に急がず、時間を取って考えたか
  • 周囲の声だけでなく、自分の気持ちを確認したか
  • 不安や違和感をごまかさず、正直に向き合ったか

こうしたプロセスに丁寧に取り組めていたたなら
たとえ結果が揺れても、「私はよく考えて選んだ」と納得感を作れるはず。


③「どんな結果でも、意味づけは “ 自分で決めていい ”」

ある選択の先に何が起きても、
それをどう意味づけるかは、自分で選んでいいのです。

たとえば、「別れた=失敗」ではなく、
「その選択があったから、本当に大切な価値に気づけた」と捉えることもできる。

人生において、「完璧な正解」はないかもしれない。
でも、「自分にとって意味のある選択」には、どんな道も変えていけるのです。


自分一人では整理しきれないときは…

不安やモヤモヤの中にいるときって、
自分一人では気持ちを整理するのが難しかったり、
どこから考えたらいいのかすら、わからなくなってしまうこともありますよね。

そういうときは、「安心して話せる場」の存在がとても大きな支えになります。

あなたのペースで、あなたの言葉で。
「こういう風に思ってしまう自分はダメなんじゃないか」なんてジャッジせずに、
ただ気持ちを言葉にしていく時間。

カウンセリングは、そんな場所でありたいと私は思っています。


◆ “ 人生の選び方 ”に、絶対の正解はない。でも…

自分の選んだ道に、あとからでも「意味を見出す力」。
それが、自分らしく人生を歩んでいくための大きな支えになります。

あなたが、過去の選択を責めるのではなく、
「よくここまで来たね」と、自分に優しく声をかけられるようになる。
そんな心の在り方を、一緒に育てていけたらと思っています。


もし、誰かと一緒にゆっくり整理してみたいと感じたら、
ぜひお気軽にご相談くださいね。

あなたの歩む道に、「あなたなりの納得」が育っていきますように。

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