【連載コラム10】6.安心して愛されるには、まず自分を信じることから

安心して愛されるには、まず自分を信じることから〜自己信頼とパートナーシップの深いつながり〜

「こんな私を、本当に愛してくれるのかな」
「どうせ私なんて、また嫌われるんじゃないか」

そんなふうに、不安や疑いの気持ちが消えずに
相手の言葉や態度を必要以上に深読みしてしまう。

すると、ちょっとしたことで落ち込んだり、
試すような言動を繰り返してしまったりして、
結局 自分から関係を壊してしまうこともあります。

今回は、助産師・心理カウンセラー・結婚カウンセラーとしての立場から、
「安心して愛されること」と「自己信頼」との関係について考えていきます。

信じたいのに、信じられない

愛されたいのに、愛されていると感じられない。

それは、相手の問題ではなく、自分自身の「自己信頼」の問題であることがあります。

相手がどんなに「好きだよ」「大切だよ」と言ってくれても、
「でもそれって、本音じゃないかもしれない」
「そのうち嫌われるかもしれない」
という不安が湧いてきてしまう。

それはきっと、過去に自分の思いが否定された経験や、
「どうせ私なんて」と思ってしまう深い自己不信 があるからかもしれません。

安心して愛されるには、「自分を信じること」が不可欠

パートナーとの関係の中で安心を感じるには、
相手を信じるだけでなく、「自分は愛されるに値する存在なんだ」という感覚がとても大切です。

つまり、自分の存在価値を、自分でちゃんと認めてあげられるかどうか。

「私は大丈夫」「私は愛されてもいい」
その確信が少しでも持てるようになると、
相手の言葉や行動に一喜一憂せず、関係がずっと安定していきます。

自己信頼ってどう育てるの?

自己信頼は、一気に育つものではありません。
でも、こんな小さな積み重ねで育てていくことができます。

  • 感情を感じてもいい、と自分に許す
  • 「こうしたい」と思った自分の感覚を信じて動いてみる
  • 誰かの言葉よりも、自分の心の声に耳を傾ける

そして何より、
「うまくいかなかった自分」を責めないこと

失敗したとしても、傷ついたとしても、
「それでも自分を見捨てずにいてあげる」
そんな自分との信頼関係が、パートナーシップにも深く影響していきます。

あなたに問いかけてみたいこと

  • 誰かに愛されているとき、素直に受け取れていますか?
  • 愛される価値が、自分にあると感じられていますか?
  • あなたは、あなた自身を信じていますか?

まとめ:あなたがあなたを信じることが、愛の土台になる

パートナーシップの中で、
安心して甘えることも、心を開くことも、
すべては「自己信頼」という土台のうえに成り立っています。

だからこそ、まずはあなたが、あなた自身の気持ちに正直に、やさしく、寄り添ってあげてください。

次回はいよいよ最終回。
「もう壊さなくていい。心でつながる関係を目指して」
――長年続けてきた不器用な愛し方を手放して、新しい一歩を踏み出すときです。
もう壊さなくていい。心でつながる関係を目指して〜「不器用な愛し方」を手放していくプロセス〜